令和4年5月25日より薬価収載された薬剤についてまとめました。
承認された薬剤は全部で13品となります!
国家試験対策や現場での知識としてぜひ参考にしてください。
・規格
・一般名
・効能効果
・作用機序
・用法用量
・副作用
それでは本題に入ります!
ジスバルカプセル
◆規格
40mg
◆一般名
バルベナジントシル酸塩
◆効能効果
遅発性ジスキネジア
◆作用
小胞モノアミントランスポーター(VMAT2)を選択的に阻害
◆用法用量
1日1回40mg
※1日1回80mgを超えない
◆副作用
重大…傾眠、鎮静、錐体外路障害
重篤な発疹
5%…倦怠感
ケレンディア錠
◆規格
10、20mg
◆一般名
フィネレノン
◆効能効果
2型糖尿病を合併する慢性腎臓病
※末期腎不全又は透析施行中患者を除く
◆作用
非ステロイド型選択的
ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗
→MRの過剰活性化を抑制
◆用法用量
1日1回
eGFR60mL/min/1.73m2以上:20mg
eGFRが60mL/min/1.73m2未満
→10㎎から投与を開始
血清カリウム値、eGFRに応じて投与開始から4週間後を目安に20mgへ増量
◆副作用
重大…高カリウム血症
1%以上…低血圧、糸球体ろ過率減少
カログラ錠
◆規格
120mg
◆一般名
カロテグラストメチル
◆効能効果
中等症の潰瘍性大腸炎
※5-アミノサリチル酸製剤による治療で効果不十分な場合に限る
◆作用
α4インテグリン阻害
◆用法用量
1回960mg 1日3回食後
◆副作用
1~5%未満…肝機能異常
頭痛、悪心、腹部不快感
関節痛、上咽頭炎
タブネオスカプセル
◆規格
10mg
◆一般名
アバコパン
◆効能効果
顕微鏡的多発血管炎
多発血管炎性肉芽腫症
◆作用
選択的C5α受容体拮抗
→好中球によって誘発されるANCAを介した血管炎の増幅を緩和
◆用法用量
1回30mg 1日2回朝夕食後
◆副作用
重大…肝機能障害、感染症
1~10%…上気道感染、鼻咽頭炎
悪心、下痢、上腹部痛、頭痛
セムブリックス錠
◆規格
20、40mg
◆一般名
アシミニブ塩酸塩
◆効能効果
前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病
◆作用
ABLのミリストイルポケット結合
→BCR-ABL融合タンパクのリン酸化を阻害
◆用法用量
1回40mg 1日2回 空腹時
◆副作用
重大…骨髄抑制、膵炎
感染症、QT間隔延長
血管閉塞性事象(脳梗塞)
5%以上…頭痛、悪心、発疹、疲労
バビースモ硝子体内注射液
◆規格
120mg/mL
◆一般名
ファリシマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性
糖尿病黄斑浮腫
◆作用
抗VEGF/抗Ang-2
ヒト化二重特異性モノクローナル抗体
◆用法用量
〈中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性〉
6.0mg(0.05mL)を4週ごとに1回
連続4回(導入期)硝子体内投与
その後の維持期においては16週ごとに1回
※症状により投与間隔を適宜調節するが8週以上あける
〈糖尿病黄斑浮腫〉
6.0mg(0.05mL)を4週ごとに1回
連続4回硝子体内投与
その後は投与間隔を徐々に延長
16週ごとに1回投与
※症状により投与間隔を適宜調節するが4週以上あける
◆副作用
重大…眼障害
(眼内炎症、網膜色素上皮裂孔)
脳卒中
1%未満…眼圧上昇、硝子体浮遊物
眼痛、角膜擦過傷
サムタス点滴静注
◆規格
8、16mg
◆一般名
トルバプタンリン酸エステルナトリウム
◆効能効果
ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留
◆作用
バソプレシンV2受容体拮抗
→水再吸収を阻害し選択的に水を排泄
◆用法用量
1日1回16mg 1時間かけて点滴
◆副作用
重大…高Na血症、肝機能障害
心室頻拍、高K血症
5%以上…口喝、脱水
1~5%未満…便秘、悪心、頻脈
血圧低下、腎機能障害
アロカリス点滴静注
◆規格
235mg
◆一般名
ホスネツピタント塩化物塩酸塩
◆効能効果
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
(遅発期を含む)
◆作用
選択的NK1受容体拮抗
◆用法用量
他の制吐剤との併用
抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回235mg点滴
◆副作用
5%以上…便秘、しゃっくり
1~5%未満…下痢、頭痛、めまい
倦怠感、食欲不振
オンデキサ静注用
◆規格
200mg
◆一般名
アンデキサネット アルファ
(遺伝子組換え)
◆効能効果
直接作用型第Xa因子阻害剤(アピキサバン、リバーロキサバン又はエドキサバントシル酸塩水和物)投与中の患者における、生命を脅かす出血又は止血困難な出血の発現時の抗凝固作用の中和
◆作用
直接作用型第Xa因子阻害剤へ結合
→抗凝固活性を中和
◆用法用量
直接作用型第Xa因子阻害剤の種類、最終投与時の1回投与量、最終投与からの経過時間に応じて、以下のA法又はB法の用法及び用量で静脈内投与
A法:400mgを30mg/分の速度で静脈内投与し、続いて480mgを4mg/分の速度で2時間静脈内投与
B法:800mgを30mg/分の速度で静脈内投与し、続いて960mgを8mg/分の速度で2時間静脈内投与
◆副作用
重大…血栓塞栓症、infusion reaction
1%未満…心停止、発熱
ゼンフォザイム点滴静注
◆規格
20mg
◆一般名
オリプダーゼアルファ
(遺伝子組換え)
◆効能効果
酸性スフィンゴミエリナーゼ欠損症
◆作用
単核-マクロファージ系細胞に蓄積するスフィンゴミエリンを加水分解
◆用法用量
以下の用量漸増法に従い開始用量及び その後の用量を隔週点滴静脈内投与
維持用量は1回体重1kgあたり3mg
成人
初回投与(初日) 0.1mg/kg
2回目投与( 2週目) 0.3mg/kg
3回目投与( 4週目) 0.3mg/kg
4回目投与( 6週目) 0.6mg/kg
5回目投与( 8週目) 0.6mg/kg
6回目投与(10週目) 1 mg/kg
7回目投与(12週目) 2 mg/kg
8回目以降の投与(14週目以降) 3 mg/kg
小児
初回投与(初日) 0.03mg/kg
2 回目投与( 2週目) 0.1mg/kg
3 回目投与( 4週目) 0.3mg/kg
4 回目投与( 6週目) 0.3mg/kg
5 回目投与( 8週目) 0.6mg/kg
6 回目投与(10週目) 0.6mg/kg
7 回目投与(12週目) 1 mg/kg
8 回目投与(14週目) 2 mg/kg
9 回目以降の投与(16週目以降) 3 mg/kg
◆副作用
重大…infusion reaction
アナフィラキシー
10%以上…悪心、頭痛、腹痛、蕁麻疹
筋肉痛、発熱
タクザイロ皮下注
◆規格
300mg シリンジ
◆一般名
ラナデルマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制
◆作用
血漿カリクレイン阻害
→ブラジキニンの過剰放出を抑制
◆用法用量
1回300mgを2週間隔で皮下注射
※継続的に発作が観察されず、症状が安定している場合には、1回300mgを4週間隔で皮下注射することもできる
◆副作用
10%以上…注射部位反応
5~10%未満…浮動性めまい
ミチーガ皮下注用
◆規格
60mg シリンジ
◆一般名
ネモリズマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
アトピー性皮膚炎に伴うそう痒
(既存治療で効果不十分な場合に限る)
◆作用
ヒト化抗ヒト
IL-31受容体Aモノクローナル抗体
◆用法用量
1回60mgを4週間の間隔で皮下投与
◆副作用
重大…感染症、過敏症
5%以上…アトピー性皮膚炎
皮膚感染症、上気道炎
モイゼルト軟膏
◆規格
0.3% 1%
◆一般名
ジファミラスト
◆効能効果
アトピー性皮膚炎
◆作用
ホスホジエステラーゼ4の活性を阻害
◆用法用量
成人:1%製剤を1日2回
小児:0.3%製剤を1日2回
症状に応じて1%製剤を1日2回塗布することができる
◆副作用
0.5%以上…色素沈着障害
毛包炎、掻痒症
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ自己学習の参考にしてください。