令和3年8月12日より薬価収載された薬剤についてまとめました。
承認された薬剤は全部で15品となります!
国家試験対策や現場での知識としてぜひ参考にしてください。
・規格
・一般名
・効能効果
・作用機序
・用法用量
・副作用
それでは本題に入ります!
エブリスディドライシロップ
◆規格
60mg
◆一般名
リスジプラム
◆効能効果
脊髄性筋萎縮症
◆作用機序
SMN2 mRNAの選択的スプライシングを特異的に修飾
→SMNタンパクの産生量を増加
◆用法用量
・生後2ヶ月以上2歳未満…0.2mg/kg
1日1回食後
・2歳以上
体重20kg未満…0.25mg/kg
1日1回食後
体重20kg以上…5mg
1日1回食後
◆副作用
3%以上…発疹
3%未満…皮膚変色、上気道感染
ベリキューボ錠
◆規格
2.5mg、5mg、10mg
◆一般名
ベルイシグアト
◆効能効果
慢性心不全
ただし慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る
◆作用機序
可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激
◆用法用量
1日1回2.5mg 食後
※2週間間隔で1回投与量を5mg及び10mgに段階的に増量
血圧等患者の状態に応じて適宜減量
◆副作用
重大…低血圧(7.4%)
1~10%未満…浮動性めまい
ツイミーグ錠
◆規格
500mg
◆一般名
イメグリミン塩酸塩
◆効能効果
2型糖尿病
◆作用機序
ミトコンドリアへの作用を介する
→グルコース濃度依存的インスリン分泌促進作用
インスリン抵抗性改善作用
◆用法用量
1日2回 1回1000mg 朝・夕
◆副作用
重大…低血糖(6.7%)
1~5%…悪心、下痢、便秘
タズベリク錠
◆規格
200mg
◆一般名
タゼメトスタット臭化水素酸塩
◆効能効果
再発又は難治性のEZH2遺伝子変異陽性の濾胞性リンパ腫(標準的な治療が困難な場合に限る)
◆作用機序
ヒストン等のメチル基転移酵素であるEZH2の酵素活性を阻害
→細胞周期停止及びアポトーシス誘導
◆用法用量
1日2回 1回800mg
◆副作用
重大…骨髄抑制、感染症(30.6%)
15%以上…悪心、味覚異常、脱毛症
5~15%…下痢、口内炎、腹痛、倦怠感
疲労、筋痙縮、食欲減退
低リン酸血症、皮疹
ハイヤスタ錠
◆規格
10mg
◆一般名
ツシジノスタット
◆効能効果
再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫
◆作用機序
ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害
◆用法用量
1日1回40mg 週2回
3又は4日間隔で食後に投与
◆副作用
重大…骨髄抑制、間質性肺疾患
感染症、不整脈
10%以上…悪心、下痢、味覚異常
体重減少、食欲減退
低アルブミン血症、倦怠感
アジョビ皮下注
◆規格
225mg 1.5mL/1シリンジ
◆一般名
フレマネズマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
片頭痛発作の発症抑制
◆作用機序
ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体
※CCRP:カルシトニン遺伝子関連ペプチド
◆用法用量
1回225mg 4週に1回投与
or
1回675mg 12週間に1回投与
◆副作用
1%以上…注射部位疼痛、注射部位硬結
注射部位紅斑、注射部位反応
アイモビーグ皮下注
◆規格
70mg 1mL/1キット
◆一般名
エレヌマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
片頭痛発作の発症抑制
◆作用機序
ヒト抗CGRP受容体モノクローナル抗体
※CCRP:カルシトニン遺伝子関連ペプチド
◆用法用量
1回70㎎ 4週間に1回投与
◆副作用
1%以上…便秘、注射部位反応、傾眠
レベスティブ皮下注用
◆規格
3.8mg/1瓶(溶解液付)
◆一般名
テデュグルチド(遺伝子組換え)
◆効能効果
短腸症候群
◆作用機序
遺伝子組換えヒトグルカゴン様ペプチド‐2(GLP-2)類縁体
→栄養分の吸収促進
腸管粘膜の維持及び修復
◆用法用量
1日1回 0.05mg/kg 皮下注
◆副作用
重大…腸ポリープ、腸閉塞
消化管ストーマの閉塞 、膵疾患
胆嚢・胆道障害、体液貯留
10%以上…腹痛、注射部位反応、
消化管ストーマ合併症
5~10%未満…腹部膨満、悪心、嘔吐
ライザケア輸液
◆規格
1L/1袋
◆一般名
L-リシン塩酸塩
L-アルギニン塩酸塩
◆効能効果
ルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)による腎被爆の低減
◆作用機序
ルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)の腎臓における再吸収を競合的に阻害
→腎被曝を低減
◆用法用量
ルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)投与開始
30分前より1回1000mLを4時間かけて点滴静注
◆副作用
10%以上…悪心
10%未満…紅斑、頻尿
注射部位血管外漏出
ギブラーリ皮下注
◆規格
189mg 1mL/1バイアル
◆一般名
ギボシランナトリウム
◆効能効果
急性肝性ポルフィリン症
◆作用機序
RNA干渉によりアミノレブリン酸合成酵素1(ALAS1)mRNAの分解を促進
→肝臓におけるALAS1mRNA濃度減少
◆用法用量
12歳以上の患者
2.5mg/kgを1ヵ月に1回投与
◆副作用
重大…アナフィラキシー、肝機能障害
腎機能障害
5%以上…腹痛、便秘、下痢、悪心
嘔吐、無力症、疲労
注射部位反応、発熱、頭痛
上咽頭炎、上気道感染
ウパシタ静注透析用
◆規格
25μg、50μg、100μg、150μg
200μg、250μg、300μg
◆一般名
ウパシカルセトナトリウム水和物
◆効能効果
血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症
◆作用機序
カルシウム受容体を介して作用
→PTH分泌を抑制し血中PTH濃度を低下
◆用法用量
開始用量1回25μg 週3回
透析終了時の返血時に透析回路静脈側に注入
※血清Ca濃度に応じて開始用量1回50μgへ変更可能
1回25~300μgの範囲内で調節
◆副作用
重大…低カルシウム血症、QT延長
0.5~1%未満…水晶体混濁
0.5%未満…嘔吐、便秘、悪心
肝機能異常、筋痙縮
ルタテラ静注
◆規格
7.4GBq 25mL/1バイアル
◆一般名
ルテチウムオキソドトレオチド(177Lu)
◆効能効果
ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍
◆作用機序
ソマトスタチン受容体サブタイプ(SSTR)1~5のうち主にSSTR2との結合を介して腫瘍細胞に集積
→177Luから放出されるβ線により腫瘍増殖を抑制
◆用法用量
1回7.4GBq
30分かけて8週間間隔で点滴静注
※最大4回まで
◆副作用
重大…骨髄抑制、腎機能障害
骨髄異形成症候群
5%以上…悪心(60.6%)
嘔吐(42.5%)
食欲減退、下痢、腹部膨満
腹痛、頭痛、浮動性めまい
味覚障害、注射部位反応
脱毛症、疲労
ユニツキシン点滴静注
◆規格
17.5mg 5mL/1バイアル
◆一般名
ジヌツキシマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
大量化学療法後の神経芽腫
◆作用機序
ヒトジシアロガングリオシド(GD)2に対する抗体
神経芽腫細胞等の細胞膜上に発現するGD2に結合
→ADCC活性、CDC活性により腫瘍増殖抑制
◆用法用量
フィルグラスチム及びテセロイキンと併用
1日1回17.5mg/㎡
10~20時間かけて点滴静注
28日間 1サイクル
1、3、5サイクルは4~7日目に投与
2、4、6サイクルは8~11日目に投与
◆副作用
重大…infusion reaction、疼痛
眼障害、低血圧、感染症
骨髄抑制、電解質異常
50%以上…便秘、下痢、顔面浮腫
倦怠感、食欲減退
低アルブミン血症
AST・ALT増加
血中尿素増加
レカルブリオ配合点滴静注用
◆規格
1.25g/1バイアル
◆一般名
レレバグタム水和物
イミペネム水和物
シラスタチンナトリウム
◆効能効果
適応菌種
大腸菌、シトロバクター属、 緑膿菌
クエブシエラ属、エンテロバクター属
セラチア属、アシネトバクター属
ただし、カルバペネム系抗菌薬に対する菌株に限る
◆作用機序
βラクタマーゼ阻害剤配合抗生物質
◆用法用量
1回1.25g 1日4回
30分かけて点滴静注
◆副作用
3%以上…腎クレアチニン・クリアランス減少
3%未満…全身性強直性間代性発作
高血糖、発熱、注射部位紅斑
ベクルリー点滴静注用
◆規格
100mg/1バイアル
◆一般名
レムデシビル
◆効能効果
SARS-CoV-2による感染症
(肺炎を有する患者)
◆作用機序
RNA依存性RNAポリメラーゼを選択的に阻害
◆用法用量
・成人及び体重40kg以上の小児
投与初日に200mg
投与2日目以降は100mg
1日1回点滴静注
・体重3.5kg以上40kg未満の小児
投与初日5mg/kg
投与2日目以降は2.5mg/kg
1日1回点滴静注
※総投与期間は10日まで
◆副作用
1~3%未満…悪心、AST・ALT増加
トランスアミナーゼ上昇
0.2~1%未満…貧血、便秘、下痢
注射部位疼痛、疲労
発熱、頭痛、 発疹
浮動性めまい、静脈炎
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