令和3年5月19日より薬価収載された薬剤についてまとめました。
承認された薬剤は全部で13品となります!
国家試験対策や現場での知識としてぜひ参考にしてください。
・規格
・一般名
・効能効果
・作用機序
・用法用量
・副作用
それでは本題に入ります!
イスツリサ錠
◆規格
1mg、5mg
◆一般名
オシロドロスタットリン酸塩
◆効能効果
クッシング症候群(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)
◆作用機序
副腎皮質ホルモン合成阻害剤
◆用法用量
1日2回 1回1mg
※最高用量1回30mg
◆副作用
重大…低コルチゾール血症、QT延長
30%以上…疲労
5~30%…悪心・嘔吐、下痢、頭痛
浮動性めまい、浮腫
倦怠感、低カリウム血症
ヴァイトラックビカプセル、内用液
◆規格
カプセル 25mg、100mg
内用液 20mg/mL
◆一般名
ラロトレクチニブ
◆効能効果
NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌
◆作用機序
トロポミオシン受容体キナーゼ阻害剤
◆用法用量
1日2回 1回100mg
※小児…1回100mg/㎡(体表面積)
1回100mgを超えない
◆副作用
重大…肝機能障害(AST、ALT上昇)
骨髄抑制
中枢神経系障害
(浮動性めまい、錯感覚)
10%以上…悪心、便秘、疲労
5%以上…味覚異常、下痢、筋肉痛
浮腫、頭痛
ペマジール錠
◆規格
4.5mg
◆一般名
ぺミガチニブ
◆効能効果
がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道癌
◆作用機序
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)のチロシンキナーゼ活性を阻害
◆用法用量
1日1回13.5mgを14日間投与
その後7日間休薬
これを1サイクルとして投与繰り返す
◆副作用
重大…網膜剥離、高リン血症
30%以上…ドライアイ、下痢、 口内炎
口内乾燥、疲労、味覚異常
脱毛症、爪の障害
ケシンプタ皮下注
◆規格
20mg/0.4mL 1キット
◆一般名
オファツムマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
下記患者における再発予防及び身体的障害の進行抑制
・再発寛解型多発性硬化症
・疾患活動性を有する二次性進行型多発性硬化症
◆作用機序
ヒト型抗CD20モノクローナル抗体
◆用法用量
1回20mg
初回、2週後、4週後に皮下注射
以降は4週間隔
◆副作用
重大…感染症
注射に伴う全身反応
(発熱、頭痛、筋肉痛)
5%以上…注射部位反応
(紅斑、掻痒、疼痛)
イズカーゴ点滴静注用
◆規格
10mg
◆一般名
パビナフスプ アルファ(遺伝子組換え)
◆効能効果
ムコ多糖Ⅱ型
◆作用機序
蓄積したグリコサミノグリカン(GAG)を分解
◆用法用量
1回体重1kgあたり2.0mg
週1回点滴静注
◆副作用
5%以上…発熱、蕁麻疹、悪寒
1~5%…頭痛、浮動性めまい
失神、QT延長
ジョイクル関節注
◆規格
30mg/3mL 1筒
◆一般名
ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム
◆効能効果
変形性関節症(膝関節、股関節)
◆作用機序
滑膜細胞でのヒアルロン酸の産生促進
軟骨細胞でのマトリックスメタロプロテアーゼの産生抑制
シクロオキシゲナーゼ阻害によるプロスタグランジンの産生抑制
◆用法用量
1回30mg(1シリンジ)関節腔内に投与
4週間ごと
◆副作用
重大…ショック、アナフィラキシー
1~5%…注射部位関節痛
ポライビー点滴静注用
◆規格
30mg、140mg
◆一般名
ポラツズマブ ベドチン(遺伝子組換え)
◆効能効果
再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
◆作用機序
微小管阻害薬結合抗CD79bモノクローナル抗体
◆用法用量
ベンダムスチン及びリツキシマブとの併用
1回1.8mg/kgを3週間隔で6回点滴静注
初回は90分かけて投与
忍容性あれば2回目以降30分まで短縮可
◆副作用
重大…骨髄抑制、感染症 、肝障害
末梢性ニューロパチー
infusion reaction
腫瘍崩壊症候群
10%以上…悪心・嘔吐、便秘、下痢
食欲減退、発熱、発疹
レミトロ点滴静注用
◆規格
300µg
◆一般名
デニロイキン ジフチトクス(遺伝子組換え)
◆効能効果
再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫
再発又は難治性の皮膚T細胞性リンパ腫
◆作用機序
ジフテリア毒素の一部のアミノ酸配列とヒトIL-2の全アミノ酸配列を融合した遺伝子組換え融合タンパク
→腫瘍増殖抑制作用
◆用法用量
1日1回9µg/kg
1時間かけて5日間点滴静注
16日間休薬
この21日間を1サイクルとする
※最大8サイクル
◆副作用
重大…毛細血管漏出症候群
横紋筋融解症、視力障害
肝機能障害、骨髄抑制、感染症
infusion reaction、不整脈
30%以上…低アルブミン血症
ダラキューロ配合皮下注
◆規格
15mL 1バイアル
◆一般名
ダラツムマブ(遺伝子組換え)
ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)
◆効能効果
多発性骨髄腫
◆作用機序
ヒト型抗CD38モノクローナル抗体
ヒアルロン酸分解酵素配合剤
◆用法用量
他の抗悪性腫瘍剤との併用
1回15mL(ダラツムマブ)として1回1800mg及びボルヒアルロニダーゼ30000単位を、併用する抗悪性腫瘍剤の投与サイクルを考慮して以下の間隔で皮下投与
A法 1週間隔、2週間隔及び4週間隔の順で投与
B法 1週間隔、3週間隔及び4週間隔の順で投与
◆副作用
重大…骨髄抑制、感染症、間質性肺疾患
5~10%…上気道感染、貧血、下痢
発熱、疲労、注射部位反応
ヌーイック静注用
◆規格
250、500、1000、2000、2500、3000、4000国際単位
◆一般名
シモクトコグ アルファ(遺伝子組換え)
◆効能効果
血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者における出血傾向の抑制
◆作用機序
遺伝子組換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤
◆用法用量
1回体重1kgあたり10~30国際単位を投与
※1分間に4mLを超える注射速度は避ける
〈定期的に投与する場合〉
・12歳以上
1回体重1kgあたり30~40国際単位
週3回又は隔日投与
・12歳未満
1回体重1㎏あたり30~50国際単位
週3回又は隔日投与
◆副作用
1%以上…発疹、発熱
インヒビターの発生
ユプリズナ点滴静注
◆規格
100mg/10mL
◆一般名
イネビリズマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
視神経脊髄炎スペクトラム障害の再発予防(視神経脊髄炎を含む)
◆作用機序
抗CD19モノクローナル抗体製剤
◆用法用量
1回300mg 初回、2週後に点滴静注
その後、初回投与から6か月後に投与
以降6か月に1回の間隔で点滴静注
◆副作用
重大…infusion reaction、感染症
1~5%…頭痛、貧血、関節痛、浮腫
リンパ球数減少、好中球減少
咳嗽、悪心、下痢、脱毛症
ジクトルテープ
◆規格
75mg
◆一般名
ジクロフェナクナトリウム
◆効能効果
各種がんにおける鎮痛
◆作用機序
経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤
シクロオキシゲナーゼを阻害
→プロスタグランジン生合成抑制
◆用法用量
1日1回 2枚貼付 1日毎に貼り替え
胸部、腹部、上腕部、背部、腰部、大腿部
※1日3枚に増量可能
◆副作用
5%以上…適用部位掻痒感
1~5%…適用部位紅斑、上腹部痛
AST、ALT上昇、Cr上昇
アリケイス吸入液
◆規格
590mg/8.4mL
◆一般名
アミカシン硫酸塩
◆効能効果
適応菌種:アミカシンに感受性のマイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)
適応症:MACによる肺非結核性抗酸菌症
◆作用機序
アミノグリコシド系抗生物質
◆用法用量
1日1回 590mg(力価)
ネブライザを用いて吸入
◆副作用
重大…過敏性肺臓炎、気管支痙攣
第8脳神経障害、急性腎障害
5%以上…耳鳴、疲労、咳嗽
発生困難、呼吸困難、喀血
口腔咽頭痛
・添付文書
・インタビューホーム
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ自己学習の参考にしてください。