令和4年4月20日より薬価収載された薬剤についてまとめました。
承認された薬剤は全部で8品となります!
国家試験対策や現場での知識としてぜひ参考にしてください。
・規格
・一般名
・効能効果
・作用機序
・用法用量
・副作用
それでは本題に入ります!
レイボー錠
◆規格
50、100mg
◆一般名
ラスミジタンコハク酸塩
◆効能効果
片頭痛
◆作用
5-HT1F受容体作動
三叉神経を含む疼痛経路を抑制
→神経伝達物質放出を減少
◆用法用量
1回100mg 片頭痛発作時
患者の状態に応じて50又は200mg
※頭痛の消失後に再発した場合
→24時間あたりの総投与量が200mgを超えない範囲で再投与
◆副作用
重大…セロトニン症候群
10%以上…浮動性めまい
1%以上…動悸、悪心、疲労、傾眠
感覚鈍麻、協調運動障害
リフヌア錠
◆規格
45mg
◆一般名
ゲーファピキサントクエン酸塩
◆効能効果
難治性の慢性咳嗽
◆作用
選択的P2X3受容体拮抗
→細胞外ATPシグナル伝達の遮断により感覚神経の活性化及び咳嗽を抑制
◆用法用量
1回45mg 1日2回
※重度腎障害で透析を必要としない患者
→1日1回投与
◆副作用
5%以上…味覚不全、悪心、口内乾燥
ルマケラス錠
◆規格
120mg
◆一般名
ソトラシブ
◆効能効果
がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
◆作用
KRAS G12C阻害
→腫瘍増殖抑制
◆用法用量
1日1回960mg
◆副作用
重大…肝機能障害、間質性肺炎
5%以上…下痢、悪心、嘔吐
腹痛、疲労
ピヴラッツ点滴静注
◆規格
150mg
◆一般名
クラゾセンタンナトリウム
◆効能効果
脳動脈瘤によるくも膜下出血術後の脳血管攣縮、及びこれに伴う脳梗塞及び脳虚血症状の発症抑制
◆作用
エンドセリン受容体拮抗
ETA受容体に選択的
◆用法用量
300mg(12mL)を生理食塩液500mLに加え、容量型の持続注入ポンプを用いて、17mL/時の速度で静脈内に持続投与
(クラゾセンタンとして10mg/時)
くも膜下出血術後早期に本剤の投与を開始し、くも膜下出血発症15日目まで投与
※くも膜下出血発症から48時間以内を目安に開始
◆副作用
重大…体液貯留
(胸水、肺水腫、脳浮腫)
頭蓋内出血
1~3%…貧血、低Na血症、低血圧
肺うっ血、肝機能異常
浮腫、腹水
エヌジェンラ皮下注
◆規格
24mg、60mg
◆一般名
ソムアトロゴン(遺伝子組換え)
◆効能効果
骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症
◆作用
成長ホルモン受容体に結合
→STAT5bシグナル伝達経路の活性化
血中IGF-I濃度の上昇
◆用法用量
0.66mg/kg 1週間に1回皮下注
◆副作用
注射部位疼痛、注射部位紅斑
四肢痛、貧血、頭痛、食欲亢進
低インスリン血症
ビンゼレックス皮下注
◆規格
160mg
◆一般名
ビメキズマブ(遺伝子組換え)
◆効能効果
既存治療で効果不十分な下記疾患
尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
◆作用
ヒト化抗ヒトIL-17A/IL-17Fモノクローナル抗体
IL-17A及びIL-17に選択的に結合し中和
◆用法用量
1回320mg
初回から16週までは4週間隔で皮下注
以降は8週間隔で皮下注
※患者の状態で16週以降も4週間隔可
◆副作用
重大…感染症、好中球減少
炎症性腸疾患
5%以上…口腔カンジダ症、上気道感染
ウィフガート点滴静注
◆規格
400mg
◆一般名
エフガルチギモド アルファ
(遺伝子組換え)
◆効能効果
全身型重症筋無力症
◆作用
抗FcRn抗体フラグメント製剤
内因性IgGのFcRnへの結合を競合阻害
→IgG分解を促進し血中IgG濃度を減少
◆用法用量
1回10mg/kg
1週間間隔で4回 1時間かけて投与
これを1サイクルとして繰り返す
◆副作用
重大…感染症
5%以上…頭痛
5%未満…浮動性めまい、悪心、嘔吐
疲労、帯状疱疹
ラピフォートワイプ
◆規格
2.5%
◆一般名
グリコピロニウム
◆効能効果
原発性腋窩多汗症
◆作用
汗腺細胞のムスカリンM3受容体に結合
→アセチルコリン作用阻害し制汗
◆用法用量
1日1回 薬液を両腋窩に塗布
◆副作用
1%以上…羞明、散瞳、霧視
ドライアイ、排尿困難
口喝、接触皮膚炎、湿疹
・添付文書
・インタビューホーム
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ自己学習の参考にしてください。