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【まとめ】新薬について知っておこう!薬価収載品2021年11月25日

薬価収載品の新薬 
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令和3年11月25日より薬価収載された薬剤についてまとめました。

承認された薬剤は全部で12品となります!

国家試験対策や現場での知識としてぜひ参考にしてください。

記載内容について

・規格
・一般名
・効能効果
・作用機序
・用法用量
・副作用

それでは本題に入ります!

アジルバ顆粒

◆規格
 顆粒1% ※剤形追加

◆一般名
 アジルサルタン

◆効能効果
 高血圧症

◆作用
 アンジオテンシンⅡタイプ1(AT1)受容体に結合
 →血管収縮を抑制

◆用法用量 ※小児用量追加
 6歳以上の小児
  体重50kg未満の場合:1日1回2.5mg
  体重50kg以上の場合:1日1回5mg
  ※1日最大投与量は40mg

◆副作用
 0.1~5%未満…めまい、頭痛、下痢
         K値上昇、尿酸上昇
         ALT・AST上昇
         BUN・Cr上昇、CK上昇

ビンマックカプセル

◆規格
 61mg

◆一般名
 タファミジス

◆効能効果
 トランスサイレチン型心アミロイドーシス
 (野生型及び変異型)

◆作用
 トランスサイレチン(TTR)アミロイド形成を抑制

◆用法用量
 1回61mg 1日1回経口投与

◆副作用
 1%以上…咳嗽、下痢、悪心
      便秘、鼓腸、腹部膨満
      浮動性めまい、尿路感染
      掻痒症、疲労、γ-GTP増加

エフメノカプセル

◆規格
 100mg

◆一般名
 プロゲステロン

◆効能効果
 更年期障害及び卵巣欠落症状に対する卵胞ホルモン剤投与時の子宮内膜増殖症の発症抑制

◆作用
①子宮内膜上皮細胞に発現するプロゲステロン受容体に結合
→エストロゲン受容体の遺伝子発現を抑制
①子宮内膜間質細胞に発現するプロゲステロン受容体に結合
→線維芽細胞増殖関連因子の産生を抑制
②エストロゲン受容体が制御する細胞増殖関連因子の産生抑制
③卵胞ホルモンによる子宮内膜上皮細胞の増殖を抑制

◆用法用量
 卵胞ホルモン剤との併用 
 以下のいずれかを選択
 ・卵胞ホルモン剤の投与開始日から
  100mg 1日1回 就寝前
 ・卵胞ホルモン剤の投与開始日を
  1日目とし投与15日目から28日目まで
  200mg 1日1回 就寝前
  これを1周期とし、
  以後この周期を繰り返す

◆副作用
 1%以上…不正子宮出血(33.5%)
      乳房痛、外陰膣掻痒症
      膣分泌物、下腹部痛
      腹部膨満、便秘、悪心
      背部痛、末梢性浮腫、頭痛
      浮動性めまい、傾眠

リンヴォック錠

◆規格
 30mg ※規格追加

◆一般名
 ウパダシチニブ水和物

◆効能効果
 既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

◆作用
 ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害

◆用法用量
 ・成人
  1日1回15mg 
  患者の状態に応じて30mgへ増量可
 ・12歳以上かつ体重30kg以上の小児
  1日1回15mg 

◆副作用
 重大…感染症、消化管穿孔、好中球減少
    リンパ球減少、ヘモグロビン減少
    肝機能障害、間質性肺炎
    静脈血栓塞栓症
 10%以上…上気道感染
 1~10%未満…悪心、腹痛、咳嗽
        ざ瘡、気管支炎、頭痛
        CK上昇、体重増加

レットヴィモカプセル

◆規格
 40mg、80mg

◆一般名
 セルペルカチニブ

◆効能効果
 RET融合遺伝子陽性
 切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん

◆作用
 RET受容体型チロシンキナーゼ阻害

◆用法用量
 1日2回 1回160mg

◆副作用
 重大…肝機能障害、QT延長
    過敏症、高血圧
 20%以上…口内乾燥(42.8%)
      下痢、浮腫、疲労、発疹

サイバインコ錠

◆規格
 50mg、100mg、200mg

◆一般名
 アブロシチニブ

◆効能効果
 既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎

◆作用
 ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害

◆用法用量
 成人及び12歳以上の小児
  1日1回100mg   
  ※200mgまで投与可能

◆副作用
 重大…感染症、好中球減少
    血小板減少、リンパ球減少
    ヘモグロビン減少
    静脈血栓塞栓症、肝機能障害
    間質性肺炎、消化管穿孔
 1%以上…悪心、頭痛、ざ瘡、腹痛
      嘔吐、下痢、上咽頭炎
      上気道感染、浮動性めまい

ソグルーヤ皮下注

◆規格
 5mg、10mg

◆一般名
 ソマプシタン(遺伝子組換え)

◆効能効果
 成人成長ホルモン分泌不全症
 (重症に限る)

◆作用
 血清インスリン様成長因子-I(IGF-I)分泌を促進

◆用法用量
 開始用量:1.5mg 週1回 皮下注射
 最高用量:8.0mg

◆副作用
 1%以上…頭痛、浮動性めまい
      感覚鈍麻、関節痛、疲労
      末梢性浮腫、体重増加

ネクスビアザイム点滴静注用

◆規格
 100mg

◆一般名
 アバルグルコシダーゼ アルファ(遺伝子組み換え)

◆効能効果
 ポンペ病

◆作用 
 ライソゾーム中グリコーゲンの
 α1,4-及びα-1,6-グリコシド結合を加水分解
 →グリコーゲンを分解し組織損傷を改善

◆用法用量
 遅発型の患者
  1回体重1kgあたり20mg 
  隔週点滴静脈内投与
 乳児型の患者
  1回体重1kgあたり40mg 
  隔週点滴静脈内投与

◆副作用
 重大…infusion reaction
    アナフィラキシー
 2%以上…頭痛、浮動性めまい
      咳嗽、呼吸困難
      悪心、下痢、掻痒症
      発疹、蕁麻疹  
      筋肉痛、悪寒、疲労

サフネロー点滴静注

◆規格
 300mg

◆一般名
 アニフロルマブ(遺伝子組換え)

◆効能効果
 既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス

◆作用
 Ⅰ型インターフェロンα受容体サブユニット1(IFNAR1)に結合するヒト免疫グロブリンG1κモノクローナル抗体

◆用法用量
 300mg 
 4週間ごとに30分以上かけて点滴静注

◆副作用
 重大…感染症
 10%以上…上気道感染
       注入に伴う反応
 1~10%未満…気管支炎、帯状疱疹
        過敏症

コセンティクス皮下注

◆規格
 75mgシリンジ ※剤形追加

◆一般名
 セクキヌマブ(遺伝子組換え)

◆効能効果
 既存治療で効果不十分な下記疾患  
 尋常性乾癬、関節症性乾癬
 膿疱性乾癬、強直性脊椎炎
 X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎

◆作用
 ヒト抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体  
 炎症性サイトカインであるIL-17Aと結合
 →IL-17受容体への結合を阻害して活性を中和

◆用法用量  ※乾癬の小児適応追加
 6歳以上の小児
  体重50kg未満:1回75mg
  体重50kg以上:1回150mg
  初回、1、2、3、4週後に皮下投与
  以降、4週間の間隔で皮下投与
  ※体重50kg以上の患者 
   1回300mgを投与可

◆副作用
 重大…感染症、好中球減少
    炎症性腸疾患
 1%以上…上気道感染、カンジダ症
      蕁麻疹
 1%未満…足部白癬、口腔ヘルペス
      鼻漏、下痢

パドセブ点滴静注

◆規格
 30mg

◆一般名
 エンホルツマブ ベドチン(遺伝子組み換え)

◆効能効果
 がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌

◆作用
 ・抗Nectin-4ヒト型IgG1モノクローナル抗体
 ・モノメチルアウリスタチンE(MMAE)
 上記2つをリンカーを介して共有結合させた抗体薬物複合体
 
  細胞分裂を阻害しアポトーシスを誘導
  →腫瘍増殖抑制作用

◆用法用量
 1回1.25mg/kg(体重) 
 30分以上かけて点滴静注  
 週1回投与を3週連続し、4週目は休薬
 これを1サイクルとして投与を繰り返す
 ※1回量として125mgを超えない

◆副作用
 重大…皮膚障害、高血糖、 腎機能障害
    末梢性ニューロパチー
    骨髄抑制、感染症、間質性肺炎
 30%以上…疲労、食欲減退
       脱毛、掻痒症
 10~30%未満…悪心、下痢、便秘
         体重減少、無力症
         味覚不全、 皮膚乾燥
         斑状丘疹皮疹

ライアットMIBG-I131静注

◆規格
 1.85GBq/5mL 1瓶

◆一般名
 3-ヨードベンジルグアニジン(131I)

◆効能効果
 MIBG集積陽性の治癒切除不能な褐色細胞腫・パラガングリオーマ

◆作用
 ノルアドレナリントランスポーターを介した再摂取機構(uptake-1)により腫瘍細胞内に取り込まれる
 131Iから放出されるβ線により細胞を傷害し腫瘍増殖を抑制

◆用法用量
 1回5.55~7.4GBq 
 1時間かけて点滴静注

◆副作用
 重大…骨髄抑制
 10%以上…悪心(68.8%)
       食欲減退、便秘、唾液腺炎
       高血圧、頭痛、倦怠感
       BNP増加

・添付文書
・インタビューホーム

ふくろう
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以上が薬価収載品についてのまとめとなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ自己学習の参考にしてください。