「今よりも給料上がる方法はないかな…」
「将来が不安になるな」
「薬局やドラッグストアに勤めた大学の同期がうらやましく感じることもあります」
私は新卒で病院に就職し病院薬剤師として6年間働いていました。
病院薬剤師は業務量に対して給料が低いように感じますよね。
・病院での給料を上げるコツがわかります。
・病院薬剤師のリアルな昇給額や年収推移がわかります。
それでは本題に入ります!
病院薬剤師の現状
病院薬剤師の年収は平均350~450万円と言われています。
薬局やドラッグストアですと平均500万円を超えてくるので差がありますね。
- 病院の経営面からみると薬剤師は診療報酬上の評価が低い
- 他職種の人件費がかかるため薬剤師だけ給料を上げることが難しい
- 有名な病院であれば給料が安くても入職率がよい
病院薬剤師のリアルな給料詳細
【1年目】約380万
【2~4年目】約420~450万
【5年目の年収】約480万
●昇給額:3000円/月。年間3.6万円。
●残業代:約2.5万円/月(15~20時間分)。年間約30万円。
●役職手当(主任):2万円/月。年間24万円。
2年目以降になると業務量が増えて残業することが多くなります。
役職、残業の増減で年収は変わりますね。
病院薬剤師の給料を上げるためのコツ
- 認定・専門の資格取得
- 役職への昇格
- トップと仲良くなる
- 権威性を上げる
- 転職する
1.認定・専門の資格取得
病院は薬局やドラッグストアに比べて資格を取得しやすいです。
病院の経営に算定や業務に直接関係する資格を取得することで給料アップにつながる可能性があります。
例.外来がん治療認定薬剤師
外来がん治療認定薬剤師の資格を有していると「がん患者指導管理料ハ」(200点)を算定することができます。
患者1人に対して2000円収益が増えれば経営面からすると助かりますよね。
なんでも資格を取得すればいいというわけではなく、勤務している病院で必要とされるものを取得するほうがいいかもしれません。
病院の算定につながり収益が発生するようであれば、特別手当を支給される可能性は上がります。
2.役職への昇格
病院では部長や課長、係長、主任などと役職がいくつかあります。
昇格するにつれて仕事量が増える分、給料も増えていきますね。
私の場合は主任になったとき月2万円増えました。
部長クラスになると月10万円増!!
※ただ役職の席に空きがないと昇格することは難しいですね。
運要素も必要です(;´∀`)
3.トップと仲良くなる
コネみたいな感じもありますが、やはり上司との付き合いは大事です。
コミュニケーション能力が問われますね。
病院長や医師、事務長、薬剤部長などのトップの人と話ができるようになると良い方向に向かいます。
例.薬剤部長
・業務内容の改善や算定に関すること
・●●の資格を将来的に取得したい
自分の立場が弱くても上司に対して提案できると良いですね。
医師に関しては日ごろの病棟業務でやり取りを頻繁にする。
飲み会への参加で打ち解けるのもコミュニケーションの一環として必要になってきますね。
4.権威性を上げる
薬剤師としての知識を増やしたり、専門資格を活かして権威性を上げるのも良いでしょう。
時間がかかるかもしれませんが、
名前が知られるようになると講演会に演者として声がかかり、講演料などの収入を得る方法もあります。
5.転職する
少し方向性がずれますが…
実際に転職が一番給料を上げやすい方法かもしれません。
給料は経営者によって決められるので、経営者が給料を上げたくなければ昇給率は低いままです。
病院の中でも地方や薬剤師が不足している所では給料が増える傾向にあります。
公務員薬剤師を目指すのも良いでしょう。昇給率がぐーんと上がりますね。
病院薬剤師の給料を上げるコツのまとめ
本記事では病院薬剤師の給料を上げるコツについて紹介してきました。
内容は以下の通りです。
- 認定・専門の資格取得
- 役職への昇格
- トップと仲良くなる
- 権威性を上げる
- 転職する
給料面を考慮するのであれば…
薬剤師として資格を取得しスキルアップを目指しましょう。
現実的には役職への昇格は中々難しく、運要素も大きいです。
正直なところ病院薬剤師は給料よりもやりがいを求めて働く人が多い傾向にあります。
転職はする気になればいつでもできます!
病院で薬剤師としてスキルアップや資格を取得しておくことで、転職活動にもプラスに働きます。
まずは病院で自分自身がやれることを考えてやってみると良いでしょう。
少しでも病院薬剤師の給料事情について参考になれば幸いです。