認知症治療薬についてまとめてみました。
国家試験対策や現場での知識としてぜひ参考にしてください。
・作用機序
・薬剤名
・適応
・副作用
最後まで見ていただくと認知症治療薬について網羅できます。
それでは本題に入ります!
コリンエステラーゼ阻害薬
ドネペジル
◆作用機序
①アセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害
②脳内のアセチルコリン増加
③アルツハイマー型認知症の進行を抑制
◆薬剤
ドネペジル(アリセプト®)
◆適応
アルツハイマー型認知症における認知症及びレビー小体型認知症における認知症状の進行抑制
◆副作用
・悪心・嘔吐
・食欲不振
・腹痛
・下痢
ガランタミン
◆作用機序
①アセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害
②脳内のアセチルコリン増加
③アルツハイマー型認知症の進行を抑制
ニコチン性アセチルコリン受容体のアロステリック部位に結合
→アセチルコリン増加
◆薬剤
ガランタミン(レミニール®)
◆適応
軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
◆副作用
・悪心・嘔吐
・食欲不振
・腹痛
・下痢
リバスチグミン
◆作用機序
①アセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害
②脳内のアセチルコリン増加
③アルツハイマー型認知症の進行を抑制
ブチリルコリンエステラーゼを阻害
→アセチルコリン増加
◆薬剤
リバスチグミン
(イクセロン®パッチ、リバスタッチ®パッチ)
◆適応
軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
◆副作用
・悪心・嘔吐
・食欲不振
・めまい
・頭痛
・下痢
・接触性皮膚炎
・適応部位の紅斑、掻痒感
・不整脈(徐脈、房室ブロック)
NMDA受容体拮抗薬
◆作用機序
NMDA受容体を阻害
→神経細胞保護作用、記憶・学習障害抑制
※アルツハイマー型認知症ではグルタミン酸濃度上昇によりNMDA受容体が活性化され過剰なCa2+が流入
→神経細胞の障害、記憶・学習障害が起こる
◆薬剤
メマンチン(メマリー®)
◆適応
中等度及び高度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
◆副作用
・めまい
・頭痛
・便秘
・食欲不振
・肝機能異常
・添付文書
・インタビューホーム
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