うつ病治療薬についてまとめてみました。
国家試験対策や現場での知識としてぜひ参考にしてください。
・作用機序
・薬剤名
・注意
・副作用
最後まで見ていただくとうつ病治療薬について網羅できます。
それでは本題に入ります!
三環系抗うつ薬
◆作用機序
・セロトニン、ノルアドレナリン再取込阻害
・M受容体遮断作用
・α1受容体遮断作用
・H1受容体遮断作用
◆薬剤
〇第一世代
アミトリプチリン(トリプタノール®)
イミプラミン(トフラニール®、イミドール®)
クロミプラミン(アナフラニール®)
ドスレピン(プロチアデン®)
トリミプラミン(スルモンチール®)
ノルトリプチリン(ノリトレン®)
※二級アミン
ロフェプラミン(アンプリット®)
〇第二世代
アモキサピン(アモキサン®)
・セロトニン、ノルアドレナリン再取込阻害作用
・ドパミンD2受容体遮断作用
※他の三環系より効果発現が早い
◆注意
閉塞隅角緑内障、尿閉に禁忌
◆副作用
・抗コリン作用
口喝、便秘、排尿障害など
・セロトニン症候群
不安、焦燥、せん妄、発熱、発汗
・めまい
・起立性低血圧
・眠気
・QT延長、心室頻拍(キニジン様作用)
イミプラミン、クロミプラミン
ノルトリプチリン(心室頻拍)
・賦活症候群(若年者の自殺)
四環系抗うつ薬
◆作用機序
・ノルアドレナリン再取込阻害
マプロチリン
・前シナプスのα2受容体阻害
→ノルアドレナリン放出を促進
ミアンセリン、セチプチリン
◆薬剤
セチプチリン(テシプール®)
マプロチリン(ルジオミール®)
ミアンセリン(テトラミド®)
◆注意
閉塞隅角緑内障、尿閉に禁忌
→マプロチリン
◆副作用
・抗コリン作用(三環系より少ない)
口喝、便秘、排尿障害など
・眠気
・賦活症候群(若年者の自殺)
選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)
◆作用機序
・セロトニン選択的再取込阻害
◆薬剤
エスシタロプラム(レクサプロ®)
セルトラリン(ジェイゾロフト®)
パロキセチン(パキシル®)
フルボキサミン(ルボックス®、デプロメール®)
◆副作用
・セロトニン症候群
不安、焦燥、せん妄、発熱、発汗
・痙攣
・眠気
・CYP阻害作用による影響
フルボキサミン…CYP1A2
パロキセチン…CYP2D6
・性機能障害
・消化器症状(投与初期)
・賦活症候群(若年者の自殺)
セロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬(SNRI)
◆作用機序
・セロトニン、ノルアドレナリン再取込阻害
◆薬剤
デュロキセチン(サインバルタ®)
ベンラファキシン(イフェクサー®)
ミルナシプラン(トレドミン®)
◆副作用
・セロトニン症候群
不安、焦燥、せん妄、発熱、発汗
・痙攣
・眠気
・血圧上昇
・賦活症候群(若年者の自殺)
ノルアドレナリン・セロトニン作動性薬(NaSSA)
◆作用機序
・α2受容体遮断作用
→セロトニン・ノルアドレナリン遊離促進
・H1受容体遮断作用
・5-HT2、5-HT3受容体遮断作用
◆薬剤
ミルタザピン(レメロン®、リフレックス®)
◆副作用
・セロトニン症候群
不安、焦燥、せん妄、発熱、発汗
・めまい
・眠気
・無顆粒球症
・賦活症候群(若年者の自殺)
セロトニン遮断再取込阻害薬(SARI)
◆作用機序
・セロトニン再取込阻害作用
・5-HT2受容体遮断作用
◆薬剤
トラゾドン(レスリン®、デジレル®)
◆注意
サキナビル投与中の患者禁忌
→トラゾドンの濃度上昇
◆副作用
・セロトニン症候群
不安、焦燥、せん妄、発熱、発汗
・めまい
・起立性低血圧
・眠気
・QT延長、心室頻拍
・賦活症候群(若年者の自殺)
・添付文書
・インタビューホーム
ぜひ自己学習の参考にしてください。
随時内容を更新していきます!