痛風治療薬についてまとめてみました。
国家試験対策や現場での知識としてぜひ参考にしてください。
・作用機序
・薬剤名
・注意点
・副作用
最後まで見ていただくと脂質異常症治療薬について網羅できます!
それでは本題に入ります!
痛風発作治療薬
◆作用機序
①チューブリンと結合
②微小管の働きを阻害
③好中球の遊走を阻害
マクロファージのサイトカイン放出阻害
④痛風発作抑制
◆薬剤
コルヒチン(コルヒチン®)
※発病予防:1日0.5〜1mg
発作予感時:1回0.5mg
痛風発作の治療薬には他に
NSAIDs、副腎皮質ステロイドがある
◆注意
・CYP3A4を強く阻害する薬剤と禁忌
→コルヒチンの血中濃度上昇
◆副作用
・消化器症状
→下痢、悪心・嘔吐
・催奇形性
→妊婦又は妊娠の可能性のある女性は禁忌
尿酸排泄促進薬
◆作用機序
①尿酸トランスポーター1(URAT1)阻害
②近位尿細管での尿酸の再吸収を阻害
③尿酸排泄を促進
◆薬剤
ブコローム(パラミヂン®)
→抗炎症作用も持つ
プロベネシド(ベネシッド®)
→尿酸分泌も抑制
ベンズブロマロン(ユリノーム®)
ドチヌラド(ユリス®)
◆注意
・プロベネシドとの併用による併用薬の作用増強
→ペニシリン、メトトレキサート
SU剤など
◆副作用
・尿路結石
尿中に多量の尿酸が存在し尿が酸性化
尿アルカリ化薬であるクエン酸K・クエン酸Na配合(ウラリット®)と併用
・肝障害(劇症肝炎)
→ベンズブロマロン
尿酸生成抑制薬
◆作用機序
①キサンチン酸化還元酵素を阻害
②尿酸生成を阻害
◆薬剤
アロプリノール(ザイロリック®)
フェブキソスタット(フェブリク®)
トピロキソスタット(ウリアデック®、トピロリック®)
アロプリノール
プリン骨格を持つ
尿酸代謝以外のプリン・ピリミジン代謝酵素にも影響を与える
フェブキソスタット、トピロキソスタット
プリン骨格持たない
尿酸代謝に特異的に作用
◆注意
・メルカプトプリン、アザチオプリンと併用禁忌
→フェブキソスタット
トピロキソスタット
骨髄抑制等の副作用増強
◆副作用
・重篤な皮膚障害
→オキシプリノールによる影響
(アロプリノールの代謝物)
尿酸分解薬
◆作用機序
①抗がん剤により腫瘍細胞が崩壊
②腫瘍細胞中の核酸が血中に放出
③核酸が代謝され大量の尿酸が産生
④尿酸を更に酸化させ水溶性のアラントインに代謝
⑤血中の尿酸を低下
◆薬剤
ラスブリカーゼ(ラスリテック®注)
適応:癌化学療法に伴う高尿酸血症
がん化学療法開始4~24時間前に投与開始
◆副作用
・溶血性貧血
→グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損又は赤血球酵素異常を有する患者は禁忌
・肝機能障害
・電解質異常
・添付文書
・インタビューホーム
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随時内容を更新していきます!